東通り自由帳

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Apple Music雑感

定額制音楽配信サービスの本命として期待していたApple Music、昨晩から無料トライアルの利用を開始しましたー。
気がついたこと、良かったところ、気になることなどをだらだらと書き留めておきます。

最初の関門、アップロードの行

iTunes 12.2からApple Musicの利用手続きを済ませると、iCloud ミュージックライブラリへの手持ちの楽曲のアップロードが自動的に始まりました。

iCloud ミュージックライブラリとは、PCのiTunesライブラリ=母艦内のすべての曲をクラウド上に置くことによって、同じApple IDでサインインしている他の端末(iPhone/iPad/iPod touch)でもすべての曲をストリーミング再生できるという機能。年額3,980円のiTunes Matchと同等の機能です。

iTunes Matchが「iTunes Storeの配信曲と照合して、未配信の曲のみクラウド再生用にアップロードする」のに対して、iCloud ミュージックライブラリの場合はApple Musicの配信曲との照合になります。
様子見中のレーベルが多いのか、Apple Musicの配信曲はiTunes Storeに比べるとまだまだ少ないので、アップロードにはなおさら時間がかかります。

〔公式ヘルプ:すべてのデバイスで Apple Music を使ってミュージックコレクションを楽しむ - Apple サポート

うちの場合はライブラリ内の曲が5000曲/35GB、回線はSo-net光コラボ(最大200Mbpsのコース)で13~14時間ほどかかりました。電源オプションを画面のみ1分後にオフ&スリープしない設定にして寝たら、起きてもまだ終わってなかった……。

Apple Musicの利用中はiTunesの「設定」→「一般」に「iCloud ミュージックライブラリ(Apple ID)」というチェック項目が加わっていて、チェックを外せばこの機能のみ無効化できそうなので、回線が細いor時間がない方は無効化して配信曲だけ楽しむのもいいかも。

アップロードが済んでからiPad mini(iOS 8.4)側で「設定」→「ミュージック」→「iCloud ミュージックライブラリ」をオンにすると、16GBしか入らないiPad miniのミュージックアプリに母艦と同じ35GB分のアルバムが表示されました。おおー。

よさげなポイント

他社の音楽配信サービスとの最大の違いは、やはりiTunesのライブラリと統合された形で提供されているところ。
PCとiOSの双方で、手持ちの曲と配信曲との違いを気にせず楽しめるように設計されていると感じます。

たとえば聴いてみて気に入った曲やアルバムを「マイミュージックに追加」すると、インポート済みのアルバムの中に並ぶ形で追加されます。

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じゃあ、複数のアーティストを含んだプレイリストを「マイミュージックに追加」したら1~数曲だけのアルバムがごちゃっと増えて煩雑になるのか……と思いきや、さにあらず、Apple Musicから追加(保存)したプレイリストの曲はプレイリスト内だけに表示される仕組み。なかなか考えられています。

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音質はやはりiTunes Storeと同等(ただし、モバイル回線下では自動的にビットレートが低くなるそうです*1)。
プレイリストやRadioの選曲をアルゴリズムやユーザーだけに任せず、iTunes StoreスタッフやプロDJの手が入っている点も信頼感があります*2
AWAのユーザーが作るプレイリストは今のところ初日しか使ってないので……。

残念なポイント

日本語の曲名とアルバムアーティスト名が、マイミュージックに追加した途端にローマ字表記に化けるのが困りもの。
あきらかに不具合なので、近々直ってくれることを願います。

また、iTunesでオフライン用にダウンロードしたファイルにはDRMがかかっていて、iPodへの転送は不可でした。かつてiTunes Storeの販売曲にDRMがかかっていた頃にはiPodへ転送できたので、今回もできるかなーと期待したんですけどね。iPod nanoでも聴きたかった!

AWAやLINE MUSICとは違って歌詞データが入っていない点も少し残念。
もともとiTunes Storeの販売曲にも歌詞データは含まれないので、仕方ないっちゃ仕方ないんですが、iCloud ミュージックライブラリにアップされた手持ちの曲なら(自分で設定したから)歌詞が表示されるのに配信曲だと表示されないというのは、なんだか、手持ちの曲が配信されていたらマイナスみたいでねじれてるというか……。

歌詞対策としては、配信曲でもマイミュージックに追加しているとiTunesのプロパティから歌詞を編集できる(iOS側にもメタデータが同期される)ので、Lyrics Masterで検索した歌詞を自分でコピペしてiPad mini側で表示させることは可能でした。

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配信曲の充実については、他社のサービスも含めてまだまだこれからだと思うので、今後に期待。
とはいえ、今のラインナップでも新しい音楽との出会いは十分にあります。

Bluetoothイヤホンと相性がよろしいです

iPad miniApple MusicやAWAを利用するにあたって、先日から愛用しているイヤホンがこちら。

iPad miniBluetooth出力はNexus 5よりも強く、自宅内では5m以上離れても受信が十分安定しているので、家事しながらのリスニングがとても快適です(o゚▽゚)

ケーブル長が短くて胸ポケット前提みたいなので、胸ポケットがない日用に、バックル着脱式のネックストラップもぽちり済み。