東通り自由帳

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VAIOのHDD換装、無事できた記念メモ

Windows 10へのアップグレード(あるいは今後のInsider Program参加?)を見据えて、容量不足になりかけていたノートPCのHDDを大容量のものに換装。
本体のパーツをいじることに関しては初心者同然でしたが、事前のリサーチが功を奏して無事にできました!
今後のために、作業の流れや読み漁ったサイトの数々をまとめておきます。

本体と使用パーツなど

本体: SONY VAIO SE (VPCSE1AJ) 2011年製
OS: Windows 8.1 Update

新しいHDD: HGST TRAVELSTAR 1TB 7200rpm (HTE721010A9E630)

HDDケース(ディスククローンに使用): Inateck FE2006B

ソフトウェア: EaseUS Todo Backup Free 8.5
jp.easeus.com

いまどきはHDDからSSDに換装する人も多いみたい。値段がこなれてきたし、HDDに対して欠点とされている読み書き回数の限界は実用上問題ないレベルだそうで。
デジカメユーザーにはおなじみサンディスクのSSD(480GB)が2万円弱になっていて心が揺らいだけど、容量の増加分にあまり余裕がない(かといって960GBには手が出ない)のと、初の作業なので万が一にも失敗したら金額的につらすぎる……と思って無難な選択をしました。

作業工程

[1/6]旧HDDの中身をバックアップ

EaseUS Todo Backupのシステムバックアップ機能を使って、これまでの環境を丸ごと外付けHDDにバックアップ。
途中で一度PCがフリーズしたのでやり直しに……それも含めて数時間で完了。

[2/6]新HDDをフォーマット

省略できるかもしれないけど、一応。
USBケースに新品のHDDを入れて、USB 3.0ポートに接続。未フォーマットなのでエクスプローラーには表示されないものの、コンパネの「ディスクの管理」を開くときちんと認識されていたので、そこからフォーマット。設定項目はすべて規定のまま(NTFS/MBR/クイックフォーマット)。あっという間に完了。

[3/6]ブータブルCDを作成

EaseUS Todo Backupから、ディスククローンに使うブータブルCDを作成。「ツール」→「ブータブルディスクの作成」を選択。OSはWinPEを選択。
昔バックアップに使っていた古いCD-Rが残っていたのでそれに焼きました。太陽誘電製だしきっと大丈夫。

[4/6]ディスククローン

本体内の旧HDDの中身を、HDDケース内の新HDDに完コピする作業。
ディスクトレイを開けた状態でシャットダウンし、HDDケースは繋いだまま、ブータブルCDを入れて電源ON。
CDからブートした場合はEaseUS Todo BackupのUIが英語になるので、操作は慎重に。

ディスククローンの操作手順→HDD / SSD の C ドライブ(システムドライブ)をOS丸ごとコピー/クローンできるフリーソフト「 Easeus Todo Backup 8.2 」の使い方解説! - enjoypclife.net

クローン元・クローン先ともパーティション単位ではなくディスク全体を選択。「SSDに最適化」や「セクタバイセクタクローン」はオフのまま。パーティションのサイズも変更せず(EaseUS Partition Masterであとからできるし)。
クローン先のドライブレターがAとかBとか表示されるけど、ここだけのものなので気にしない。

処理が始まったら、終わるまでひたすらひたすら放置。
今回はおよそ270GBの移行で、23時間……かかり……ました……
長時間の読み書きになりHDDケース内の温度が気になったので、エアコンをつけっぱなしにしていたのと、途中からはケースのふたを外して扇風機の風を直にあててました。

なお、PC+HDDケースではなくデュプリケータ(コピー機能付きHDDスタンド)を使うと数分の一の時間で済むらしいので、PCが使えない時間を短縮したい方にはそちらがおすすめです。HDDケースとの差額は2000~3000円ほど。

減らないどころか増える一方の推定残り時間を睨みながら、こっちにすればよかったかな……と正直思ってました。HDD換装という裏方な作業をブルーのかわいいケースでやろうとしているのが間違いなのではないか、とか。できたけど。

23時間後、「終わったー……!」という開放感をひとり静かに噛みしめながら次のステップへ。

[5/6](いよいよ)HDD入れ替え

PCの電源を切り、精密ドライバーを使って底部のふたを開け、新旧HDDを入れ替え。手順については、事前にこちらを何度も読んで頭に入れていました→SONY 「VAIO S (SE)」 (VPCSE1AJ) レポート4 SSD換装編 【Digital-BAKA】/ウェブリブログ

ここでも道具選びについてひとつ反省。
マグネットタイプの精密ドライバーか、あるいはピンセットを買っておくべきでした。
小さなネジをほかの隙間に落とさないようにネジ穴に置くのが意外と難しくて、今回の工程の中でいちばん綱渡り感ありました……。

アネックス(ANEX) ステンレス製ピンセット ケース付 3本セット No.1093

アネックス(ANEX) ステンレス製ピンセット ケース付 3本セット No.1093

[6/6]未割り当て領域をファイル保存用ドライブに

ふたを閉じて電源を入れると、元通りにWindowsが起動してまずは一安心。

再びコンパネの「ディスクの管理」を開くと、ディスククローンを行ったことで増量分の領域が未割り当てに戻っていたので、すべてDドライブに割り当て。
Dドライブへは「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」「OneDrive」「デスクトップ」「ダウンロード」の7つを移動させました。

121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 013974 Windows 8 / 8.1でお気に入りやドキュメントなどの保存場所を変更する方法

あまり容量を食わない「デスクトップ」と「ダウンロード」も移動した理由は、ライブラリのフォルダとの間でドライブが異なるとドラッグ&ドロップが移動ではなくコピーになるので、そこでの混乱を避けるため。

移動したフォルダ内のコンテンツを管理しているアプリで不都合がないかを試してみたところ、iTunesMedia GoLightroomKindleでは問題なし。
うちの環境では唯一、Kinoppy(紀伊國屋書店電子書籍アプリ)だけが書籍ファイルの場所を見失っていました。そこで「ドキュメント」内の「Kinoppy2」フォルダを削除してアプリを再起動し、書籍の一括ダウンロードと表紙画像の再取得で解決。
あと、ドラクエⅩの環境設定は普通に読み込まれました。

AFTの問題は古い話?

下調べの際、「非AFTのHDDをAFT採用のHDDに換装すると問題が起きる」といった記述をよく見かけました。
今回のケースもそれに該当するかと思いきや、実際はすんなり成功。
OSレベルでAFTがサポートされていなかったWindows 7 SP1以前に限った話、という理解でいいのかな。

HDDのセクタサイズ~512セクタと4Kセクタ【パソコン購入術】

新HDDの使用感

元のHDDに比べて回転数が上がったことで、全体的な動作が少しスムーズになったのを実感します。(5400rpmから7200rpmに。25%アップ)
そのわりに動作音は十分静か。選んで正解でした(*´▽`*)