お花見ショートムービー /「Film Story」が神アプリだった件。
ごぶさたしてます。4ヶ月ぶりにビジュアル関係の記事です。
昨年の夏頃から、カメラを持って出かけた日は動画も織り交ぜて撮るように意識しています。
パソコンでの動画編集がめんどくさくてなかなか公開できずにいましたが、昨夜、iPadのApp Storeで「Film Story」という優秀な動画編集アプリを発見!
さっそく動画を作ってInstagramにアップしました。
先週末、桜が満開の恩田川。
まさにこういうのを作ってみたくて動画撮ってたんですよー。
うちの初代iPad miniちゃん、普段はネット見るだけでもまあまあ重いのに、今回はAppleのCMかと思うほどの活躍を見せました。すばらしい。
「Film Story」のUIは何ができるのかが理解しやすく、それでいて欲しい機能が全部入りで物足りなさを感じません。とても完成度が高いです。
制作の流れ
カメラで撮った写真や動画を簡単に取り込む方法を探った結果、GoogleフォトのiOS版アプリで、クラウド上からカメラロールへ保存する機能を見つけました。共有アイコンから「画像(ビデオ)を保存」。
Googleフォトへは撮った写真をすべて(半自動的に)アップするように環境を作っているので、僕の場合は、ここから素材に使いたいファイルをカメラロールに保存すればいいわけです。
さて、「Film Story」を立ち上げて写真や動画を取り込むと、とりあえず選んだものがすべて数秒ずつ再生される形で編集画面に並びます。
そこから字幕を付けたり、順番を入れ替えたり、再生秒数・トランジション(切り替え効果)・アニメーション(ズームインなど)を調整したりが可能。
字幕のフォントや装飾のパターンも過不足なく揃っています。
BGM用の音楽素材が収録されているのも嬉しいポイント。
音量の調整も当然のように可能です。(動画作る時はBGMの音量を少し絞っておかないと、TVに映したときにうるさくなるんですよ)
解像度は、正方形の動画を作る場合は640×640で固定みたいです。
普通の横長サイズだと書き出しの前に解像度を選択できました。
フィルタをかける機能は保存のプロセスの途中にあります。
フィルタをかけたバージョンはこちら。元の花の色が隠れるかわりに抽象度が増していて、個人的にはこっちが好みです(元の色のほうが「いいね!」が多くついてますけどね……)。
完成した動画はカメラロールに保存して、あとはiOS標準の共有機能(Facebook/Vimeo)か、YouTubeやInstagramなどの公式アプリを使ってアップロードする流れになります。
素材選びから公開までの全工程がiPad1台で完結しました。マーベラス!
理屈っぽい余談:「パソコンで作る」と「アプリで作る」の違い
僕のパソコンには昨年買った動画編集ソフトが入っていて、当然ながら今回のアプリよりも多彩な編集機能が備わっているのですが、それを十分に使いこなすにはもうしばらく勉強や練習を重ねる必要がありそうです。
そもそも、できることの幅が広い、ということは習得が難しいということでもあり、また作り手のセンスが問われるということでもあり、アマチュアユーザーにとっては単純に良いこととも言い切れません。
意気込んで買ったはいいものの、挫折してまったく触らなくなってしまう……というのは制作ツール全般のあるある話です。RPGツクールとか。作曲関係とか。お絵かき関係とか。(←読者の心を無駄にえぐろうとする試み)
一方で、機能がシンプルな制作系アプリは、編集の選択肢こそ少ないものの、比較的手軽にいい感じの作品が出来上がります。なぜかと言えば、作品の味付けの大半があらかじめツール側に用意されたものだから。いい感じのフォーマットが最初からかっちり作り込まれているから。
自分の好みに合うアプリを見つけ出すまでがおそらく最大のハードルで、そこを越えられたらその先は難しくないわけです。センスや習熟度の違いは表れるにせよ、多くの人が挫折することなく、何かが出来上がるところまで到達できる。
料理に言い換えると、調味料やレシピを一つ一つ選び取るところから始めるか、無印良品の手づくりキットを買ってくるか、くらいの違いがあるなあと思います。どちらかが良くてどちらかが悪いという話ではなく、手段の違い。
何かを作るという行為は、手段を選ぶ段階から始まっているんですよね。良い方法を一つ増やせて良かったです。
あ、桜の写真はまた改めて載せる予定です。