東通り自由帳

暮らしと娯楽のハイライト。

ドラクエミュージアムのおもいで

2016-09-06_185123
ルドマン「なんと この私が好きと申すか!?」

****

9/11まで渋谷ヒカリエで催されていたドラゴンクエストミュージアム
最終週に行ってきたんですが、Ⅳ以外はいちおう全作エンディングまでプレイした『ドラクエ』プレイヤーの自分にとっては素晴らしい空間でした!

詳細なレポートは既にネット上にたくさん上がってると思いますが(前回からそればっかだな)、カメラでの撮影がOKなエリアとNGなエリアがあり、特にNGエリアに関しては、自分が感じたことをしっかり覚えておくために書き留めておきたいんですよね。

諸事情により「時間はかけたくない」「でも今夜のうちに書いておきたい」ため、ツイートを連投するノリでもって、1時間くらいで荒くザクザクーッと書いてみます。

大阪会場へ行かれる予定のある方へ。

まず、10/9からひらかたパークひらパー)で開催される大阪会場へ行こうかな? と検討中の方へお伝えします。

行きましょう! こんな記事は読まなくていいから!

というのも、あまり詳しい情報は入れずに行ったほうがより楽しめると思うからです。
ドラクエの思い出や思い入れがあれば一人でも大丈夫!

「あんまり詳しくない自分が行っても楽しめるかな?」というのが気になる方もいらっしゃるかと思います。そうですね、ロト三部作(Ⅰ~Ⅲ)か天空シリーズ(Ⅳ~Ⅵ)のうちのどれかはプレイした経験があったほうがいいかな、Ⅶ以降だけしか知らないと物足りないかも……? と個人的には思います。

というわけで、大阪近郊の『ドラクエ』好きの方はこちらの旅の扉(リンク)へどうぞ~。↓
https://dqmuseum.jp/dqmuseum.jp

深夜と速記が相まっていつもとテンションが違う気がする問題……。
ともあれ、ネタバレ回避バリアを張ったところで本題に入りたいと思います。

もちやのぼうけんのしょ

最初の目玉展示と言えるのが「鍛冶職人謹製 伝説のロト装備」。
剣(つるぎ)・鎧・兜・盾がセットで飾ってあり、いずれもディテールがすばらしく、特に剣はライティングの具合もあってか、刃に透けているかのような透明感があり惚れ惚れしました。刻印や柄の造形もかっこよかった。撮影NGなのに数分間は眺めていました。

続く「ロト伝説の画廊」では、ロト三部作の物語が美麗な絵画と短いテキストによって、Ⅲ→Ⅰ→Ⅱの順で語られてゆきます。この順番は、わかる人にはわかるやつ。
どの絵も本当に良いし、展示の形式も美術展のようで。
……それを眺めているうちに、

「かつて遊んだ“おれたちの『ドラクエ』”が現実世界の伝説になったみたいだ」

というのが頭に浮かんでしまい。ひそかに感激して涙腺が危うかったです。年じゃのう。

続いて、天空シリーズの名シーンを振り返るジオラマ・ギャラリー。
ここは撮影OKだったのでかたっぱしから全点撮影。明るい標準レンズを付けていって正解でした。

一番好きなのは「Ⅴ」だけど、未プレイの「Ⅳ」もキャラクターは関連タイトル(『トルネコの大冒険』『いただきストリート』)で知っていたので「そのキャラらしさ」が伝わってきて楽しめました。
「Ⅵ」はエンディングで切ないことがある以外あまり覚えてな……もごご。
写真はFlickrにまとめて置いてあります↓
ドラゴンクエストミュージアム ~天空のジオラマ・ギャラリー+α~ | Flickr

「Ⅶ」~「Ⅹ」の世界はアトラクションや映像で振り返る形となっていました。
お祈り世界樹に祈った願いは「ゲーム友達が増えますように!」

そして「オールスター集結バトルシアター」で上映されたのは、歴代主人公たちがタッグを組んで歴代の魔王軍と戦う夢のような数分のアニメムービー。
まったく、ここまでの絵画やジオラマも含めて、このイベントだけのものにしておいていいの!? と思うようなクオリティのものが盛りだくさんでしたよ。

その先の資料展示もまた宝の山。
まさか鳥山明が描いたパッケージイラストの原画が揃っていようとは。
ファンアートコーナーのイラスト作品群も良かったし、同じコーナーの中に平然と、またもや鳥山明が描いた歴代主人公集合イラストがあって。
会場出口のすぐ先には、『ドラクエ』のパロディ要素が入ったドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(10月から新シリーズ放送ですね)に登場する低予算モンスター達が飾ってありました。劇中ではぼろっちく見えたけど、実物は意外と頑丈そう。

時間的にはぜんぶで1時間半ほどでしたが、2500円の元が十分取れた充実体験。
すっかり気分は勇者になって、帰りの電車の混雑もなんのそのでしたよ。

****

そもそも子どもの頃、郷里である長崎の家で最初に遊んだロールプレイングゲームドラクエでした。
大人になってからこんな豪華な展覧会が都心で開かれて、そこへ相変わらずゲーム好きな自分が足を運んでテンションを上げ、ついでにこんな浮かれたテキストを仮にも世界に向けて発信することになろうとは、まあ何もかもが想像つかないことだったなあ。

意外なほどに状況が変わることもあれば、驚くほどに変わらない自分自身もいる。
昔の記憶とほんの先日の記憶とが重なり合って、ちょっと不思議な気持ちになっている、ドラクエシリーズ30周年の秋の夜長です。