東通り自由帳

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電力会社の乗り換え試算をExcelでやってみた

今年に入ったくらいから、電力小売り自由化に伴う新規参入や新プランのニュースがさかんに報じられるようになりましたね。

ネット上のあちこちに乗り換えシミュレーションが産まれていて、「エネチェンジ」という比較サイトとか、価格.comとか、各電力会社のサイトとか……。だけど、サイトによって比較対象になっている会社やプランやシミュレーションの条件がまちまちなので、現状ではちょっと決め手に欠ける印象があります。

そこで、Excelを使って自分なりに納得のいく条件設定で試算してみました。

我が家の電気使用量は2009年くらいから毎月記録を続けているので、試算のサンプルになる数字は十分です(とりあえず過去3年分を使いました)。
ほかの条件はこんなかんじ↓

  • 比較する電力会社は、東京電力と、今までにニュース番組やネットで見て「いいかも」と自分のアンテナに引っかかった4社。
  • 料金プランはいま契約中のスタンダードな「従量電灯B」に相当するプランに限定。
  • 燃料費調整額は毎月変動するし、関東では東京電力に合わせる会社が多いようなので差は出ないと仮定して計算しない。
  • 再エネ割賦金はどこと契約しても同じなので現在の単価で計算に含める。

さて、各社のサイトに料金単価や割引制度が載っておるじゃろ?
それをこうまとめて……
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うちの電気使用量をコピペして……
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1社ずつ仮の料金を計算して、
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最後にまとめると……こうじゃ!
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Excel、頭良くなった気分になれて楽しい……!(←まさに小並感

というわけで、我が家の場合は乗り換えの効果が十分出ることがわかりました。最大で年間およそ4500円。月額ベースで考えたら数百円の差ではあるものの。

いまのところENEOSでんきの2年契約にしたいなーと思ってますが、今後の他社の発表しだいでは揺らぐかもしれません。来月中にはどこにするか決めて申し込むつもりです。

【1/17追記】サンプル公開中です

今回作ったファイルを公開することにしました。多少手を加えたのでスクショとは若干異なります。下記のリンクをクリックするとダウンロードが始まります↓
denki_hikaku.xlsx

計算式について

もっとスマートな解法もあるでしょうし多少の誤りもあるかもしれませんが、一例として計算式の組み方の一部を書いておきますね。
とはいえ文章で書くとややっこしいので、ざっくり読み飛ばしてください……。

全体ではIF関数と、絶対参照、小計、おまけで集計行にカラースケールを使いました(スクショ4枚目)。

毎月の電気料金の計算式

=基本料金
+従量料金(1段+2段+3段)
+再エネ割賦金(1kWhあたり現在1.58円)
-一律の割引額(口座振替割引やセット割)
-1kWhあたりの割引額(ENEOSでんきの2年契約時)

実際にはここに燃料費調整による増減も入りますが、先述の理由で割愛。
また、まったく電気を使わない月がある場合については計算に入れていません。

従量料金の部分の計算式

3段単価方式にのっとって1段ずつ計算(スクショ2枚目)。

1段料金=もしその月の使用量が120kWhより上なら単価×120、そうでなければ〈120kWh以下なら〉単価×使用量
2段料金=もしその月の使用量が300kWhより上なら単価×180〈300-120〉、さらにもし120kWh以下なら0、どちらでもなければ〈121~300kWhなら〉単価×(使用量-120)
3段料金=もしその月の使用量が300kWhより上なら単価×(使用量-300)、そうでなければ〈300kWh以下なら〉0