東通り自由帳

暮らしと娯楽のハイライト。

世界を美しくするもの

サン・テグジュペリ著『人間の土地』(新潮文庫版)を再読し始めた。
宮崎駿により描かれた航空機のイラストが印象的な一冊。

人間の土地 (新潮文庫)

人間の土地 (新潮文庫)

星の王子さま』で有名なサン・テグジュペリが、航空会社のパイロットとしての経験を基に書いたエッセイ。つまり実話のはずなのだけど、詩的かつロマンに溢れる描写は冒険譚そのもので、まるで良質のファンタジーのよう。読んでいると時間を忘れてしまいそうになる。

詩情と想像力、勇気や冒険心、信頼に足る仲間と心を通わせながら歩むこと。
本書に詰まっているこれらが、自分自身の世界を美しいものに変えるためには必要なのだと思う。
きっと、どの時代の誰にとっても。

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以前行った、箱根の「星の王子さまミュージアム」にはサン・テグジュペリに関する貴重な展示物があって良かった記憶があります。
過去記事↓(もう4年前かあ……)
mochicome.hatenadiary.jp

余談ついでに白状すると、『星の王子さま』はいまだに積ん読になったままです……。あ、あとで読むよ!